8月, 2013年

エッセイ「西安交通大学留学の記」(3)

2013-08-23

エッセイ「西安交通大学留学の記」(3)   林 臣一

 

さて、私の留学の目的は聴力の飛躍的進歩にあったわけですが、三カ月半では、留学前よりは聞き取れるようになりましたが、飛躍的進歩とはいきませんでした。

留学中、私なりに聴力を伸ばすにはどうしたら良いかと考えた結果、第一は毎日真面目に授業に出席し老師の話を聞くということでした。毎日4時間あるわけですから、これは一番良い生きた教材だと考えました。

そして第二は同学(同級生)と出来るだけ多く話すことです。同学とは基本的に中国語を使っての会話です。日本、韓国以外の人は、ものすごく速くしゃべります。自国の言葉をしゃべっている時と同じような速さです。最初はほとんど聞き取れませんでしたが、話の内容はたわいもないことなので、1ヶ月過ぎるころには、だいたい聞き取れるようになりました。

中国に来て2ヶ月が過ぎたころ、昼食を食べながら、欧米人はなぜあんなに速く中国語をしゃべるのかという話になったことがあります。2班にいた日本人留学生はまさにその日、口語の老師からその話があったというのです。中国語がうまくなるには、次の3つのことをやりなさいと教えられたということです。

1、当然のことですが発音と四声は正確にすること。

2、テキストを音読するときはリズムに気をつけること。(欧米人は漢字が苦手な人が多いので、とんでもない所で切って読む)

3、話す時は速くしゃべること。

この3を欧米人は皆実行しているわけです。

第三は学校の外へ出て、街の人たちと話をすることです。

これは苦戦しました。私が日本人だとわかると、ゆっくり丁寧に話をしてくれる人もたまにはいましたが、ほとんどの人は相手のことなどお構いなしに、自分の言いたいことをまくしたてるので、全く聞きとることができませんでした。もちろん私の話すことも全く通じません。

授業中の老師との会話、また同学との会話は難しい内容でなければ問題ありませんでした。皆、真剣にお互いの言うことを聞きとろうとするし、また、話を相手に分かってもらおうと努力するので通じるのだと思います。

 

 留学前は資格には全く興味がありませんでしたが、若い日本人留学生から、皆HSKの試験を受けるので一緒に受けませんかと言われ、私も自分のレベルがどの程度か知りたいと思い、12月初旬のHSK5級に挑戦してみました。聴力、閲読、写作の3科目です。300点満点ですが180点で合格です。4班からも8名が5級を受験しました。結果は帰国後に判明し、合格していました。HSK5級の合格証書だけが眼に見える留学の成果です。

                                完

エッセイ「中国千鳥足紀行 その4」

2013-08-23

エッセイ「中国千鳥足紀行 その4」           横田盛幸

 

2月8日夕方、日没後ようやく汪王村に到着しました。横浜の洋光台駅を午前4時54分の始発電車に乗車してから、ほぼ十二時間ほどの長旅でした。

周りの風景は殆んどわかりません。

とりあえず、台所から居間へと、Oさんのお父さんに案内していただきました。

まず、杭州の西湖龙井茶によく似た越乡龙井茶と山核桃(鬼胡桃)をご馳走になりました。お茶の入れ方はマグカップに茶葉を一掴みいれ、十本位用意してあるポットからお湯を注ぐのですが、お嫁さんのお父さんからいただきました。

そして、前回のビニールハウスの主である「草苺」がボールに山盛りで出てきました。 それはそれは「非常甜的!」本当に驚きました。山東省で日本のビールメーカーの系列会社がやはり、大消費地の上海へ「牛乳」や「苺」を出荷していますが、こちらも選別や出荷のインフラを整えれば、上海は遠くではないので太刀打ちできると感じました。

食事が出来るまで、テレビを見たり、お嫁さんのお父さんと「簡単な単語」で会話していました。Oさんはじめお嫁さん、お嫁さんの両親全員が見るからに暖かな布製で、中もボアでできた靴を履いていました。Oさんのお父さんがソファーに座っている私の足元に来られてひざまずき、その暖かい靴を履かせようとしました。私は驚いて「不行、不行」。その後、「対不起」そして、日本語で「すみません、自分で履きます。」といいましたが、心の中で自分は中国語の何を学んできたんだろう、簡単な会話が出来ない――心中暗転。

部屋の壁際にさまざまな野菜が並べてあり、お父さん同士が話をしていますが、男性同士なのに、タバコを吸っていません。話によると中国も非喫煙者が徐々に増え始めているようです。また、部屋の角に孟宗竹が枝を残したまま立てかけてあり、その枝には「肉と塩引きした干魚」が吊るしてありました。

ああ、早く米酒にお目にかかりたいーーーー

では、また 再見。

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