7月, 2013年

エッセイ「西安交通大学留学の記」(2)

2013-07-16

エッセイ「西安交通大学留学の記」(2)   林 臣一

 

課外授業は習字、太極拳、水彩画、中国料理と4コースあり、協会の太極拳講座に長年席を置いている私としては、当然太極拳コースを選択しました。10月、11月の2カ月間、週4回、1回1時間の講座で簡化24式太極拳を練習します。最初は20人位の留学生がいたのですが、教え方が雑で、また進み方が早いのでほとんどの人が途中で脱落し、最後まで残ったのは私を含め4名だけでした。

 

また学校が企画して中国五大石仏の1つである甘粛省の麦積山石仏を観る1泊2日の小旅行がありました。留学生約30名が参加しました。他のクラスの人達とも話が出来て有意義な旅になりました。

麦積山石仏は西安からバスで7時間位の所にあり、農村地帯なので空気がおいしく、また澄んでいて、真っ青な空を久し振りに見ました。

夜はアメリカからの留学生と相部屋になりました。彼はすでに西安に2年間も居るので、来年は中国の他の大学に移り、1年後にはアメリカに帰り就職したいと話していました。

 

11月には文化祭もありました。昼は各国の留学生が各自のブースでお国自慢の料理を作って、他の国の留学生や中国人学生に振舞います。我々日本人留学生はたこ焼と肉ジャガを作りましたが、ものすごい人気で、あっと言う間になくなりました。

夜は各国の留学生が民族衣装を着て、歌や踊りを披露します。夜の部には欧州各国、日本、韓国は参加しません。参加国を見てみると中国と経済的な繋がりが強く、また、経済支援を受けている国が多いと思いました。例えばマレーシア、パキスタン、ロシア周辺の国、そしてアフリカの国々です。観客は中国人学生を含め1,000名位集まり、かなり盛り上がっていました。

 

中国と中国人を理解するには三カ月半の留学はあまりにも時間的に短いものでした。

学生達と話をしていると、皆明るく、前向きで、やる気にあふれている感じでした。人口が多く生存競争が厳しいので、希望の会社に入るために必死に頑張っているのがこちらにも伝わってきます。

反日感情に関しては、私が付き合った学生たちが皆日本語学科の学生ということもあり、反日ということは全くなく、非常に友好的でした。そして学校の周りの商店の人達も我々日本人に対して好意的な人が多かったと思います。

 

次回へ続く

 

 

エッセイ「中国千鳥足紀行 その3」         

2013-07-16

エッセイ「中国千鳥足紀行 その3」               横田盛幸

更に四駆は雪の中を進みます。私の心の中は白と黒のモノトーンの世界になってしまいました。このままで、たった一人の日本人が中国の農村の人々の中で十日間近く農村生活は出来るのか?どのような思いで中国の村の人々が受け入れていただけるのか本当に雪空のような気持ちになりました。本来の目的は「江南地方の農村の春節」を体験するのと「米酒」を飲みたいと言う単純な気持ちでしたから。

車の中は私とドウドウちゃん以外は、皆さんこれから村までの道路の相談しているらしく大声なので喧嘩のように聞こえます。

道路は途中の村々の中心部は舗装されていますが、それ以外は、日本より道幅はとてつもなく広いのですが、大きな「えくぼ」だらけで車は左右前後に揺れ、乗っている人たちもそのような状況でも相変わらず皆さん大声で会話をしておりました。

道順が決まったらしく川沿いの土手を暫らく走り、いきなり左にハンドルを切りました。雪なので道路はわからないのですが、その先に「橋」らしきモノが対岸まで架かっています。なぜ「らしき」と表現したかと言うと「欄干」がありません!そうです橋の両脇の「柵」が無い! 以前神奈川県の厚木市と海老名市の相模川に架かっていた沈下橋「相模小橋」と同じ構造です、またここで「慢的!慢的!」の大合唱が始まりました。川幅は50メーターを超えていますが、無事渡り切りました。

もう、車の外は暗くなり始めました。向かい側の土手を登り切るとOさんが「村に入りましたよ」との一言。でも車外は暗いのと雪で視界は良くありません。農道が一直線に続いています、その左右は一面のビニールハウスが幾棟も続いています、幾つかのビニールハウスでは灯が点り煙突から煙が出ていました。

Oさんが「横田さん、何を作っているか分かりますか?」と問われ「何だろう、わからないな」と答えると「私たちの村の特産品のイチゴです」との事、私「でも、水の豊かな村だから米作じゃないの?」問うと彼は「冬は春先にかけてイチゴを出荷します」との事。なるほど、冬の農閑期に当たる季節はイチゴを生産するのか、流石だなあ、と感心するひとときでした、このイチゴがトンデモナイと解かるのは後ほど・・。

一直線の道路の先にヘッドライトがこちらの車に向かってきます、無論日本の農機具優先の片側一車線のりっぱなスーパー農道ではありません。車一台ぎりぎりです、向こうもこちらもスピードはゆるめません。中国の農村で「チキンレース」を味わうなんて!!トホホです。

いまだ「米酒」にたどりつかず・・・・ではまた。

再見

 

Copyright© 2012 横浜日本中国友好協会 All Rights Reserved.